バイデン次期政権は、中国との関係を長期ではなく短期的な視点を優先してみるべきだ。米国では、中国との競争をマラソン競技のようにゆっくりと力を蓄えて戦う必要があると考えられがちだ。しかし、中国は台頭する大国として、特に危険な時期に入っている。今後5~10年間でより攻撃的となり、軍事的衝突に発展する恐れもある。
中国の経済成長の減速は著しい。今後の高齢社会化を考えると、この流れを変えるのは困難だ。経済低迷が社会・政治の不安につながる恐れもある。また、覇権的な行動で国際的な強い反発にも直面している。歴史的に、台頭する国家が最も危険なのはこのような状況の時だ。既存の国際秩序に挑む力をつけながらも衰退への曲がり角が見えてくる。覇権確立に向けた行動期間が限られてくることに不安を覚えるからだ。
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