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将棋

第79期名人戦A級順位戦 豊島将之竜王-斎藤慎太郎八段 第26局の5

先手よし

 夜、ひたひたと冷気が忍び寄る。[後]8六歩に[先]同金は[後]6五桂が痛打。7七の地点を狙われ、先手は受けに適した持ち駒がない。そこで[先]8八金の一手だが、「この局面がいいのかと思っちゃった」と斎藤。残り時間は30分を切った。徐々にため息と身動きが増えていく。[後]5七歩では(1)[後]6五桂が第一感だが、[先]6三飛[後]5二玉[先]6四飛成と根元を払われてまずい。単に(2)[後]8四角は[先]8三飛や[先]8五歩([先]8四歩と取れば[先]4一飛からの詰めろ)があり、いずれも先手がよさそうだ。「先手の攻めが少しも緩和できない」と斎藤。座布団に突き立てた拳が次第に赤く色を変えていく。

 豊島の残り時間も1時間を切った。[後]8五桂に代えて[後]6五桂は[先]5四馬[後]同玉[先]5二竜[後]5三桂[先]5五歩[後]同玉[先]5三竜[後]5四銀に[先]7三竜(参考図)が詰めろで万事休す。[先]8七歩は拠点を消す好手で「見えていなかった」と斎藤。複雑な終盤戦の果て、形勢は先手に傾いていく。豊島はちらりと斎藤を見ると、[先]7二馬と切り込んだ。その指先に迷いはない。(山口絵美菜)

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