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ホンジュラス貧困層、米へ脱出加速 ハリケーン2度「行けば仕事ある」

グアテマラとの国境の手前で、警察の検問のため並ぶホンジュラス移民ら=2020年12月10日、AP

 昨年11月に二つの大型ハリケーンに相次いで見舞われた中米ホンジュラスで、貧困層を中心に米国移住を目指す動きが強まっている。新型コロナウイルスの感染拡大による不況が深まる中、災害で住まいや職を失った人々が「最終手段」と呼ばれる米国移住に望みをつなぐ。不法移民に寛容とされる米国のバイデン新政権が20日に誕生することへの期待感もある。

 「米国に行けば多くの雇用がある。母のために働きお金をためたい」。ホンジュラス北部ラセイバの自宅を後にし、徒歩で米国へ向かうミルトン・エルナンデスさん(17)が語った。昨年12月、メキシコ南部テノシケにあるNGO運営の移民向け宿泊施設で毎日新聞の電話取材に応じた。

 エルナンデスさんは地元で母マリナさん(50)と2人で豆やトウモロコシを栽培していた。近年は干ばつによる農業被害もあり、ホンジュラスではエルナンデスさんのような自給自足の貧しい農家の生活は厳しさを増す。10歳前後で学校をやめ、畑仕事を手伝ってきたエルナンデスさんは「以前は家族で食べる分以上の農産物を収穫し販売できた。だが、今は売れるほどの作物はほとんどとれず、現金収入もわずかだ」と言う。

2度の大型ハリケーン「家も畑もない」

 コロナ感染拡大に加え、景気が低迷する中米諸国に追い打ちをかけたのがハリケーン「エタ」だ。昨年11月上旬、…

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山本太一

サンパウロ支局特派員。2003年、毎日新聞社入社。千葉支局、東京社会部、福岡報道部を経て17年秋から現職。メキシコ以南の中南米地域を担当。

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