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長谷部誠さんが語る難民「思いやり持って想像を」日本ユニセフ協会大使

難民キャンプの子どもたちとサッカーで交流した長谷部誠さん(右から2人目)=バングラデシュ・コックスバザール郊外のクトゥパロン難民キャンプで2019年6月6日(日本ユニセフ協会提供)
難民キャンプの子どもたちとサッカーで交流した長谷部誠さん(右から2人目)=バングラデシュ・コックスバザール郊外のクトゥパロン難民キャンプで2019年6月6日(日本ユニセフ協会提供)

 サッカー日本代表元主将で、ドイツ1部リーグのアイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠さんは、日本ユニセフ協会大使として世界各地の難民キャンプを訪れてきた。欧州最大の難民受け入れ国ドイツに暮らす長谷部さんは、コロナ禍でより厳しくなった環境で暮らす人々への想像力を持ち続けたいと言う。【聞き手・中村紬葵】

 ――これまで各地の難民キャンプを訪問し、印象に残ったことは。

 ◆ギリシャではアテネの難民キャンプを訪問してシリア難民の家庭を訪れた。小さな部屋の中で家族7人が重なるようにして暮らしていた。なにより彼らが、将来が見えず不安を抱いていたこと、特に親が子どもの教育に不安を持っていたことが印象に残っている。ミャンマーからバングラデシュに逃れてきた少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の難民キャンプでは当時100万人が生活していた。難民キャンプでは私たちの生活のように、手洗いやうがいができない。人と人との接触を避けるのが難しい環境にある。医療体制も全く十分とはいえない。そのような状況で感染力が強い新型コロナウイルスが広がったらひとたまりもないことは容易に想像がつく。とても心配している。

 ――将来に希望が持てないという難民キャンプの子どもたちにコロナ危機が追い打ちをかけています。

 ◆コロナ禍で、世界中の子どもたちの教育が非常に困難な状況にある。特に難民キャンプでの教育は厳しい。これまで国連児童基金(ユニセフ)をはじめ多くの支援でキャンプの中に教育施設がつくられ、その活動にとても感銘を受けた。ただ、コロナ下では支援する側の国々も難民たちに十分な援助ができない状況だ。

 (2017年に保健視察のため訪れた)エチオピアではインターネット環境が全くなく、…

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