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家族がいるから幸せとは限らない そんな思いにふけったひとり正月
◆『レンブラントをとり返せ ロンドン警視庁美術骨董捜査班』ジェフリー・アーチャー/著 戸田裕之/訳(新潮文庫/税別950円)
◆『ランナウェイ』ハーラン・コーベン/著 田口俊樹+大谷瑠璃子/訳(小学館文庫/税別1280円)
今年72回目の正月を迎えました。年男なんです。やれやれ。
皆さんはどんなお正月を過ごしましたか? 今年は親戚一同が集まるということはなかったかもしれませんね。正月といえば、私は子どもの頃を思い出します。元日の朝の少しあらたまった雰囲気が好きでした。朝起きて顔を合わすと「おめでとうございます」といつもとは違う挨拶(あいさつ)をして、お雑煮の用意をする。私は餅を焼く係。食卓にはおせち料理が並び、めずらしく和服を着た父が座り、お屠蘇(とそ)を口にしてから、「…
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