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沖縄、台湾をつむぐ

琉球王に仕えた名家・川平家。琉球処分から日本統治下の台湾、戦後の沖縄へ。激動の時代をたどり、沖縄と台湾を見つめます。

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川平家物語/8 祖先の地、伊是名島の巡査に

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辻に残る辻開祖の墓=那覇市で
辻に残る辻開祖の墓=那覇市で

 沖縄で養蚕研究・指導者から巡査に転身した川平朝平(かびらちょうへい)さんは、那覇署に配属された。1900年ごろとみられる。勝手に巡査になったので父の朝彬(ちょうひん)さんに勘当され、首里(現・那覇市)の屋敷を追い出された。このころ宿があるのは遊郭がある辻ぐらい。辻に定宿を構え、そこから署に通うという風変わりな巡査生活が始まった。辻の派出所に勤務したとも伝わる。

 那覇には1672年に辻と仲島に遊郭が造られた。渡地(わたんじ)を加え3遊郭があった。1908年に統合され、辻が唯一の遊郭となった。辻は「チージ」、女性たちは「ジュリ」と呼ばれた。辻は社交の中心でもあり、料亭も宿も辻にあったそうだ。

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