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私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

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私の体はテレビでできている

生きてまた抱き合おう

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星野源さん=東京都港区で2020年10月30日午後6時33分、佐々木順一撮影
星野源さん=東京都港区で2020年10月30日午後6時33分、佐々木順一撮影

 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 「毎年、今年の目標は『生きる!』と決めております。今年も生きま~す!」

 8日放送の「あさイチ」(NHK総合)で、ゲストのいとうあさこが語ったこの言葉が共感を呼んでいる。

 昨年はコロナ禍や芸能人の死など、さまざまな意味で死が身近な一年だった。今年もコロナ禍は収まるどころか勢いを増しており、感染爆発と経済への大打撃の両方でつらい幕開けとなった。そんな中、この言葉はストレートに心に響いた。いとうに限らず、この年末年始の番組は「生きよう」というメッセージを伝えるものが多かった。

 まずは先月31日のNHK紅白歌合戦だ。星野源は、昨年の自粛期間中にネット上でさまざまなバリエーションで広がった「うちで踊ろう」の大晦日(おおみそか)バージョンを歌い、2番の歌詞を披露した。「愛が足りないこんな馬鹿(ばか)な世界になっても/まだ動く/まだ生きている」「生きて抱き合おう/いつかそれぞれの愛を重ねられるように」という歌詞にぐっときた人も多かっただろう。今は独りで歌ったり踊ったりするしか…

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