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平安時代に因幡国庁が置かれ、のどかな田園が広がる鳥取市国府町。ブドウの栽培から醸造までワインを一貫生産する「兎(と)ッ兎(と)ワイナリー」がある。社長の前岡美華子さん(54)は風土と人の縁を大切にしながらワイン造りに励んでいる。
2005年に夫の出身地の当地に転居。「農業を通じて人のつながりを作りたい」との憧れがあり、さらに同町がブドウの産地だったこともあって、2年後に義父が所有する耕作放棄地でブドウ農園を始めた。09年に初収穫し、兵庫のワイナリーに委託して初めてワインを製造。その後も三重や岡山にブドウを送ってワインを造ってもらったが、収穫と醸造の期間が空くことで品質が落ちるジレンマがあった。
一方、鳥取市などが国の「果実酒特区」に16年に認定。酒造免許の最低製造数量が引き下げられたのを受けて、敷地内に醸造所を建て、小規模ながらワイナリーが誕生した。今では約1・5ヘクタールの農園で十数種類ものブドウを育て、販売まで手がける6次産業化に力を入れている。
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