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コロナ発症後、少なくとも8カ月抗体保持 米研究チーム、科学誌で発表

国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

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 新型コロナウイルス感染症から回復した人が、ウイルスの感染力をなくす抗体を発症後少なくとも8カ月間保持していることを確認したとの研究成果を、米ラホイヤ免疫研究所など米国の研究チームが米科学誌サイエンスで発表した。チームは「一度感染したほとんどの人は再感染を防ぐ免疫を一定期間持っている可能性がある」としている。

 一般的にウイルスに感染すると体内で抗体が作られ、同じウイルスが侵入してきたときに素早く攻撃できるようになる。だが、新型コロナの場合は感染しても抗体が増えないケースが報告され、「特定のウイルスを攻撃する獲得免疫が得られにくいのではないか」との指摘もあった。

 チームは2020年3~10月、新型コロナに感染して回復した米国の19~81歳の男女計188人の血液を採取。採取した時期は、発症日か陽性と確認された日から6日~8カ月後だった。対象者は、無症状4人▽軽症170人▽入院して治療13人▽不明1人――で、米国内の感染者の症状別割合とほぼ一致しているという。

 その結果、特定のウイルスの特徴を記憶して大量の抗体を作らせる免疫細胞の「メモリーB細胞」は、発症から4~5カ月で増加。長く体内に残る「IgG」という抗体は、発症20日~8カ月後でも比較的安定して保持されていた。また、発症から6~8カ月後に採取した40人のうち36人は、ウイルスを排除できる中和抗体を確認できたという。

 今回の研究では、人工的に抗体を作ることを目指すワクチンで同様の効果が得られるかは確認していない。水谷哲也・東京農工大教授(ウイルス学)は「米英で接種が進む遺伝子ワクチンは過去にヒトに使われたことがなく、実際に感染して回復した人との比較は難しいが、同様の効果を期待できる可能性は十分にある」と話す。【岩崎歩】

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