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半藤一利さん死去 90歳 東京都内の自宅で老衰

作家の半藤一利さん=東京都世田谷区で2017年4月21日、内藤絵美撮影

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 「日本のいちばん長い日」や「ノモンハンの夏」など、昭和史を題材とした作品で知られる作家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんが12日午後、老衰のため東京都内の自宅で死去した。90歳だった。家族葬を営む予定。

 東京生まれ。1945年3月10日の東京大空襲に遭ったが九死に一生を得た。東大文学部卒業後、文芸春秋に入社。戦史を扱った作品でベストセラーを多く残した伊藤正徳の担当編集者となり、戦争体験者に取材を重ねた。この経験が作家に転じてからの大きな財産となった。

 「週刊文春」「文芸春秋」編集長、専務取締役などを歴任。在職中から書き手としても活躍し、退職後は本格的に作家へ転身した。93年に「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞、2006年に「昭和史」で毎日出版文化賞特別賞、15年に菊池寛賞。他の作品に「ソ連が満洲に侵攻した夏」「聖断」など。「歴史探偵」を自称し、テレビでの解説などでも活躍した。 妻の末利子(まりこ)さんは夏目漱石の孫。

現代史家の秦郁彦さんの話

 昭和史という一つの領域を数十年追い続けた有能なジャーナリストだった。また編集者時代から専門家と対等に話ができる研究者でもあった。イデオロギー色がなく、どんな人とも話ができた。おおらかな人で、退社してからも後輩の編集者たちにずっと頼りにされていた。私は東大ボート部で半藤さんの後輩だが、ボートで鍛えた頑丈な体の人だった。90歳で大往生だったのではないか。

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