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福岡にも緊急事態宣言発令へ 県担当者「政府と認識が違った」と驚き

博多駅前でバスを待つ人たち=福岡市博多区で2021年1月13日午前8時5分、津村豊和撮影

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 政府が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域を拡大して新たに福岡、大阪など7府県を追加し、13日午後に発令する見通しになった。他の6府県と異なり福岡県は宣言に慎重だっただけに、担当者は「政府と認識が違った」と驚きを隠せない。福岡市のJR博多駅前は13日朝もマスク姿の通勤客で混雑しており「宣言で密が緩和されれば」と期待する声が聞かれた。 

 博多駅前のバス停はバス待ちの通勤、通学客でごった返していた。福岡市博多区の会社員男性(48)はこれまで福岡県が「医療体制は逼迫(ひっぱく)していない」として宣言の対象地域に加えるよう政府に要請していなかったことについて「医療が逼迫してからでは間に合わないわけで、むしろ遅い。福岡が対象に入るのは当然だ」と話した。

 福岡県では6日以降、4日連続で1日の新規感染者数が300人を超えるなど感染拡大が続いていたが、県内では朝夕の通勤混雑が続き、働く人たちの不安が大きくなっていた。コールセンターで勤務する福岡市の40代女性は「昨年4月に緊急事態宣言が出た時は一気に朝の通勤客が減った。私はテレワークできない職種なので、周りが減って密を避けられればありがたい」と期待した。

 一方、食品販売業の男性(23)は前回の宣言時に比べて今回は市民の緊張感が乏しいと指摘し「毎朝の通勤は密になるので感染不安はあるけれど、宣言が出たとしても効果があるか疑問。何も変わらない気がする」と心配そうに話した。

福岡県と医療現場に温度差

 福岡県は小川洋知事が「医療提供体制などの総合的判断」などとして「宣言対象の段階ではない」と繰り返し説明。県医師会も7日の緊急記者会見で医療体制について「逼迫していない」としていた。

 しかし、コロナ患者を受け入れる医療現場の実感とは温度差があった。重症患者を受け入れる福岡市内の病院の院長は、既に病床に余裕がなく「患者がこれ以上増えたら全ての重症者をみられなくなる」と危機感を募らせ、飲食店などへの時短要請を求めていた。

 県内のコロナ対応病床で診療に当たる男性医師は「(逼迫していないとする)県の数字は実態を表していない。すぐに入れる病床はもう90%以上埋まっている」と警鐘を鳴らした。【山口桂子、青木絵美、吉住遊】

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