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揺れる岸和田市庁舎建て替え 業者選定巡り、辞任の元委員4人「禍根残す」

老朽化で建て替えが計画されている岸和田市庁舎=大阪府岸和田市で2020年12月23日午後3時10分、鶴見泰寿撮影

 120億円を超える巨額事業が揺れている。大阪府岸和田市庁舎の建て替えを巡り、市が事業者を決める選定委員会に諮らないまま、3業者のうち2業者を「失格」と決定。選定委員6人のうち大学教授ら4人がこれに反発し、委員を辞任した。市は残る1業者と契約する方針だが、4人が連名で「大きな禍根を残す」と文書で批判する異常事態になっている。

 「市当局が一方的に失格を判断できるという運営のあり方に大きな懸念を持つ」「専門家としての良心に反すると考え、辞任をした」――。選定委員長だった仲隆介・京都工芸繊維大教授は1月5日、4人の連名で、辞任理由を記した文書をフェイスブックに投稿した。

置いて帰った業者の名刺を市長が問題視

 事業は2029年の完成を目指し、老朽化した市庁舎を建て替えるもので予算は約127億円に上る。市は設計・施工を一体で担う業者を選ぶため、仲教授ら建築や都市計画の専門家5人と堤勇二副市長の計6人でつくる選定委を設置。参加業者の技術提案書を採点する「プロポーザル方式」で20年9月に1次審査をした。12月4日の最終審査で契約相手を決めるはずだったが、突然延期になった。

 市によると、最終審査に残った3業者のうち2業者が提案書の提出期限だった11月26日、永野耕平市長や堤副市長との面会を求めて秘書課を訪問。不在のため置いて帰った名刺を、市長が問題視したという。

 市の実施要領では、選定委員に「故意に接触を求めた場合」などに失格となる場合があると規定。堤副市長が選定委員だったため、永野市長が担当課と相談して規定に抵触すると判断し、2業者の失格を決めた。選定委員には、予定されていた最終審査の前日に連絡した。

 これに対し、委員らは「3社中2社を失格させる…

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