毎日新聞
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交通事故で大けがをした後、リハビリで車椅子で動けるまで回復した静岡県伊東市の中学2年、田中愛唯(まゆ)さん(14)が13日、入院先の神奈川県内の病院からビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、事故当時1年生だった市立南中への復学希望を小野達也市長に伝えた。田中さんは5回の手術と2カ月の治療で命を取り留めたものの、一時寝たきりになった。
田中さんは2019年10月、市内で祖母の運転する車に乗っていて衝突事故に遭い、頸椎(けいつい)損傷と内臓破裂の重傷を負った。当初は身動き一つできなかったが、現在は下半身不随ながら自走式車椅子を操り、昨年11月には一時帰宅、英検準2級も受験して合格した。3月に退院の予定。院内で特別支援学校の出張授業を受けているが、主治医も支援学校ではなく普通学校への復学を勧めている。
13日は母美和さん(50)と支援団体「まゆちゃんを応援する会」のメンバー6人の計7人が市役所を訪問。会代表の山口光仕(こうじ)・川奈聖書教会牧師(44)が、小野市長と高橋雄幸・市教育長に田中さんとつながったタブレット端末を示した。録画とリアルタイムのやり取りで田中さんは、リハビリの成果でできることが増えて勉強も頑張っていることを説明した上で、「退院したら南中に戻り、仲良しの友人たちともう一度学校生活を送りたい」と訴えた。小野市長は「心配していたが奇跡的な回復。南中に通えるように考えています」と応えた。
市は階段の昇降機など南中の改修を進め、田中さんが4月に3年生で復学できるよう準備を進めるという。【梁川淑広】
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