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「本当のフランス料理どんな味?」小学生が現地修業 圭太さんの旅が本に

記者や家族のために慣れた手つきで「クロックムッシュマダム」を調理する林圭太さん。「生卵を乗せるのが難しい」=長野県伊那市高遠町で2020年12月5日正午、坂根真理撮影

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 長野県伊那市の小学6年、林圭太さん(12)は昨年2月、小5の冬に学校を2週間休んでフランスを旅し、フランス料理を修業した記録を1冊にまとめた。タイトルは「料理大好き 小学生がフランスの台所で教わったこと」(自然食通信社)。渡航費はクラウドファンディング(CF)で募ったり、お年玉を充てたりして工面。修業に欠かせない包丁は鍛冶屋で自作した。「フランス料理を食べたかった。本当のフランス料理はどんな味だろう……って」

 2歳の時に神戸市から自然豊かな長野県伊那市高遠町に移住した。有機農業で野菜や米を育てる林家には、農繁期になると世界各国から農業ボランティアがやって来る。フランスから来たジェレミーさんは「お兄さんのような存在」で、振る舞ってくれる料理はどれもおいしく、フランス料理に興味が湧いた。

 ただ、入手困難なフランス料理の食材を日本の食材で代用していたことから、「代用品ではなく、現地の食材で作った本物のフランス料理を食べたい」と渡航を決意した。

 フランス各地にいる知り合いの家を巡って、「農民のスープ」「ポレンタ」(トウモロコシ粉のおかゆ)など、さまざまなメニューを学んだ。牛乳の味比べをしたり、マルシェで買い物をしたり。レシピだけでなく、フランスの食生活や文化、「ゆっくり楽しんで食べること」など多くのことを体感した。

林圭太さん=長野県伊那市高遠町で2020年12月5日午前11時8分、坂根真理撮影

 料理を作ること、食べることが大好きで、1歳ごろから包丁を握った。最近は名作とされる本を読むことにも夢中だ。「『走れメロス』が気になっている。中学生になったらずっと図書館にいたいな」

 将来の夢は? そう尋ねると「料理人は嫌かな。ずっと立ちっぱなしだから足が痛い。なりたいものがありすぎて困っちゃうんだ」と照れ笑いした。【坂根真理】

はやし・けいた

 父、母、2人の弟、4匹のネコたちと暮らす。ニワトリを飼うことになり、弟と一緒にニワトリ小屋を作った。フランスで大好きになったデザートは「クリームブリュレ」。

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