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食卓のメインのドーンと
「今が旬」と聞いて僕が真っ先に思い浮かべた野菜は大根でした。甘くておいしいですよね。「べっこう煮」とは濃い色で照りを出した煮物のこと。豚バラ肉も大ぶりに切って、メインのおかずとしてドーンと食卓に出しましょう。
大根と豚肉を別々に下ゆでしておくことがポイント。この一手間で味がグッと違ってきます。煮るときはアルミホイルを落としブタにして。中で煮汁を対流させるようにして、じっくり味を染みこませます。途中で豚肉や大根を裏返す必要もないので、煮崩れしにくくなります。
すべての煮物に言えることですが、冷めるときに具材に味が入っていきます。できれば作ってすぐよりも、時間をおいて食べてほしいですね。味が染みこんだツヤツヤの大根は、本当にごちそうです。
タサンさんが選んだ白菜も、今が旬のおいしい野菜ですね。次回のテーマ「鍋」では、僕も白菜を使いたいと思います。
プロフィル
笠原将弘(かさはら・まさひろ) 1972年、東京生まれ。懐石料理店「正月屋吉兆」で9年修業した後、実家の焼き鳥屋を継ぐ。2004年、東京・恵比寿に日本料理店「賛否両論」を開店。
材料
(2人前)
豚バラかたまり肉 300グラム
大根 500グラム
万能ネギ 5本
カラシ 少々
だし昆布 5グラム
A 水 800㏄、酒 100㏄、しょうゆ 大さじ4、砂糖 大さじ4
作り方
❶大根は皮をむいて3センチ厚さの半月切りにする。鍋に入れてたっぷりの水を加えて火にかけ、沸騰したら弱火で20分ほど下ゆでする。ザルにあけ、水気を切る。
❷豚肉は3センチ角くらいに切り、鍋に沸騰させたたっぷりの湯に入れ、弱火で1時間ほどゆでる。さっと水で洗ってアクや汚れを取り、水気を切る。

❸鍋にAとだし昆布を入れ、①②を加えて火にかける。沸騰したらアクを取り、弱火にしてアルミホイルをかぶせ30分ほど煮る。
❹万能ネギを10センチほどの長さに切って③に加え、さっと煮る。
❺器に盛り、カラシを添える。
(1人前830キロカロリー)
=次回はタサン志麻さんが料理を披露します