高校受験のシーズンを迎える。一昨年に亡くなった若者のことを考えている。
千葉県成田市の渡辺純さん(当時21歳)。脳性まひで、たんを吸引する医療的ケアが必要だった。県立高校への進学を希望し、7年間浪人したが、27回不合格。定員割れでも落とされる「定員内不合格」は25回にも及んだ。
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で45人が殺傷された事件があった。障害者と地域で一緒に暮らせる社会は実現できないのか――。コラムを書いた時、純さんの母みささんから本社愛読者センターに電話をいただいた。
「(小中の)クラスメートは、純がいてくれてよかったと言ってくれています。事件を起こした被告も、障害のある子と過ごしていたら、障害者のことも普通に見られていたかもしれません」
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