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コロナ禍で難民困窮さらに=石川えり・認定NPO法人難民支援協会代表理事

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 「食糧が尽きてしまい、お米がわずかにあるだけ」「昨日から何も食べていない」「失業して家も失った」など、日本に暮らす難民のSOSが届く。申請中の生活も含めて保護される制度改善が求められている。

 紛争や迫害を逃れ来日し、難民申請をしている人々は従来困難な状況にあったが、コロナ禍でより一層困窮が深まった。感染拡大が深刻化する直前に日本へ逃れてきた難民申請者は、来日から間もなく国内が緊急事態になった。観光ビザを最初に取得できたなどの理由で、最短で逃れられる場所として日本を選ぶことも多く、日本に全く知り合いがおらず、物価の違いから所持金も数日で尽きてしまう人が少なくない。異国で泊まれる場所もなく路上で過ごすことは、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかる。さらに新型コロナの感染というリスクが加わった。

 モスクや教会などの宗教施設や24時間営業のお店など、これまで夜を過ごしていた場所が感染対策のために利用できなくなり、行き場はさらに少なくなった。また、難民申請の結果を待ちながらアルバイトや契約社員で生計を立てていた人の多くが、コロナ禍による収入への影響を受けることとなった。失業してしまい、新たな仕事がなかなか見つからないと数年ぶりに難民支援協会へ相談に来る方もおり、昨年12月時点で過去最高の12…

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