米国はバイデン次期米政権の発足を機に、ロシアが大国同士の競争相手であることを改めて認識し直すべきだ。両国は核兵器によって30分で双方の文明を破壊する力を持つ。軍事衝突のリスクを減らし、責任を持って競争を管理しなければならない。
トランプ大統領自身はプーチン露大統領に融和的な態度だったが、政権下では対露制裁が強められ、両国関係は冷え込んだ。一方で、トランプ氏が欧州との関係を悪化させたのは、米欧の分断を図ってきたロシアにとって好都合だった。
バイデン次期大統領は北大西洋条約機構(NATO)強化の必要性を訴え、人権問題についてもより強い態度でロシアに臨む。ロシアにとっては望ましくない面もある。ただし、一貫性のなかった米国の対露政策は安定し予測可能になる。米国の同盟国も、現実的な米露の対話を求めており、バイデン次期政権はロシアと実利を重んじた関係を築こうとするだろう。
この記事は有料記事です。
残り746文字(全文1132文字)
毎時01分更新
3月で東日本大震災の発生から10年になる。仙台市出身のお笑…
新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えない中、今年…
新型コロナウイルスの急速な感染拡大で各地の病床が足りなくな…