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葉まで赤く…「片平あかね」が旬 奈良の固有種カブ 食糧難支えた伝統野菜

畑で収穫したばかりの「片平あかね」を手にする畑中重一さん=奈良県山添村で2020年12月22日午前11時40分、田中なつみ撮影

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 奈良県山添村の片平地区で戦前からひっそりと育てられてきた野菜「片平あかね」が旬を迎えている。冬の寒さで葉まで赤く染まるのが特徴で、現在も地区外には種を持ち出さず、住民らが固有種を守り続けている。

 片平あかねはカブの一種で、例年11月から翌年2月にかけて収穫、同地区では食べ物が少なくなる冬場に漬物といった保存食にして親しまれてきた。太平洋戦争中や戦後の食糧難の時期も支え、2006年には「大和の伝統野菜」に認定。辛みの中に甘さを感じる味わいが特徴で、大根おろしのようにして魚と合わせたり、生のままサラダとして食べたりもする。

 花こう岩が多く、酸性度が高い土壌なども良い影響を与えており、「他で育てても鮮やかな赤色にはならない」と地元の「片平あかねクラブ」会長で栽培にも携わる畑中重一さん(72)は言う。約10人が村外などへの出荷に携わるが、近年は栽培者の高齢化が進み、この先も品種を残せるのかといった不安も出ている。

 「希少価値の野菜を大事に育てていきたい」と畑中さん。スーパーなどでは1本100円前後で売られている。販売などに関する問い合わせは、畑中さん(0743・85・0634)。【田中なつみ】

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