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金魚電話ボックス訴訟 美術作家が逆転勝訴 商店街側に賠償命じる 大阪高裁

商店街が設置していた「金魚電話ボックス」のオブジェ。現在は撤去されている=奈良県大和郡山市で2018年3月29日午前10時51分、数野智史撮影

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 奈良県大和郡山市で商店街が設置したオブジェ「金魚電話ボックス」を巡り、現代美術作家が著作権を侵害されたとして、330万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は14日、請求を棄却した1審判決を変更し、商店街側に55万円の賠償とオブジェの廃棄を命じた。山田陽三裁判長は、作家の作品を無断で複製したとして著作権侵害を認め、作家の逆転勝訴を言い渡した。

美術作家の山本伸樹さんが制作した作品「メッセージ」=山本さん提供

 作家は福島県いわき市在住の山本伸樹さん(64)。電話ボックスの水槽で金魚が泳ぎ、水に浮かぶ受話器から気泡が出る作品「メッセージ」を2000年までに発表した。金魚の産地として知られる大和郡山市の商店街は14年、これと似たオブジェを街頭に設置したが、山本さんから抗議を受けて18年に撤去した。

 19年7月の奈良地裁判決は、電話ボックスで金魚が泳ぐという作品の発想は著作権法で保護される「表現」とは言えないとして、著作権侵害を否定した。

 高裁判決は、気泡が出る受話器について「非日常的な情景で鑑賞者に強い印象を与える」と指摘。作品全体としても「山本さんの個性が発揮されている」として著作権法の保護対象になると判断した。

 判決後、大阪市内で記者会見した山本さんは「作品をまねされて不快な思いをしていた作家は他にも多数いるはずで、一つの指標になる判決だ」と評価した。商店街側は今後、対応を検討するという。【伊藤遥】

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