新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されてから15日で1年を迎える。感染者が入院した相模原市の病院や対応に追われた神奈川県庁などでは何が起きていたのか。関係者の証言や県の内部資料から当時の動きを追った。
「サージカルマスク、N95マスクの数量をご確認願います」。2020年1月10日早朝、第2種感染症指定医療機関である相模原協同病院(神奈川県)の井関治和院長は職員にメールでメッセージを発した。新型コロナウイルスに備えるためだった。
当時、中国・武漢で新型コロナが検出されたとの報道はあったが、国内で大きく注目されていなかった。だが、井関氏は「中国が大変なことになっている。日本でも、早い準備が必要だ」と危機感を持っていた。
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