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柿澤勇人が舞台「スルース」 共演の吉田鋼太郎は 「頼もしくて怖くておちゃめ」

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舞台「スルース」に出演する柿澤勇人=大阪市北区で2020年12月4日午後0時18分、関雄輔撮影
舞台「スルース」に出演する柿澤勇人=大阪市北区で2020年12月4日午後0時18分、関雄輔撮影

 「作品と役に恵まれてきましたが、まだ全然満足していませんし、自分が売れているとも思っていません」

 劇団四季で活躍し、退団後もミュージカルからストレートプレー(せりふ劇)まで話題作への出演が続く柿澤勇人。昨年は、NHK連続テレビ小説「エール」で、歌手・藤山一郎をモデルとした山藤太郎役を好演した。爽やかな笑顔の内に「もっと多くの人に舞台を見に来てほしいし、役者としてもっと成長したい」と熱い思いを秘めている。

 8日に東京・新国立劇場小劇場で幕を開けた舞台「スルース~探偵~」で、敬愛する俳優、吉田鋼太郎と共演している。英国の劇作家、アントニー・シェーファーの人気作で、吉田が演じる推理作家アンドリューと、その妻と浮気している青年マイロの物語。今回の公演は吉田が演出も務める。2月に大阪、名古屋などを巡演する。

 「愛があれば良い人生になると信じている青年と、財産が一番で愛なんて要らないと思っている年老いた男。どちらかが『てめえ、この野郎!』と言って殴れば5分で終わるような話ですが、それを2時間かけてやる。物語が進むにつれ、お互いの人間くささがどんどんあぶり出されていきます」

 演じるマイロは「頭の回転が速い一方、若さから調子に乗ってしまう部分もある。非常に繊細な人物ですが、その繊細さを見せないように演じるのが難しい」という。高名な作家と、若さ以外に何も持たない青年。現実の吉田と自身の関係に「重ねてしまう部分もある」と笑う。

 吉田とは舞台「デスノート THE MUSICAL」(2015年)で初共演。「アテネのタイモン」(17~18年)では、演出も受けた。「鋼太郎さんって、向き合った時にすごく大きく見えるんです。素晴らしい役者で、演…

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