旧優生保護法、3例目「違憲」 強制不妊訴訟、非情な「時の壁」 小島さん「残念で悔しい」

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記者会見で判決に対する心情を語る原告の小島喜久夫さん。奥は妻麗子さん=札幌市中央区で2021年1月15日午後5時24分、貝塚太一撮影
記者会見で判決に対する心情を語る原告の小島喜久夫さん。奥は妻麗子さん=札幌市中央区で2021年1月15日午後5時24分、貝塚太一撮影

 実名での訴えも、「時の壁」に阻まれた。旧優生保護法を巡る訴訟で、原告敗訴を言い渡した15日の札幌地裁判決。旧法を違憲と判断しつつ、手術から20年以上の経過で賠償請求権が消滅したとして訴えを退けた。「本当に残念で悔しい」。判決後、原告の小島喜久夫さん(79)は無念さをにじませた。

 午後3時半過ぎ、札幌地裁805号法廷。「これまで苦労されてきた人生を肌身に感じ、それ故(請求を)認容すべきかどうか直前まで議論に議論を重ねました。しかし、法律の壁は厚く60年はあまりにも長く、このような判断になりました」。判決言い渡し後、こう語り掛けた広瀬孝裁判長を小島さんはじっと見つめていた。「悔しくて悔しくてどうしようもない」。そんな気持ちがこみ上げた。

 1941年に生まれて間もなく、養父母に預けられた小島さん。家族との関係が悪くなり、けんかなどの非行に走るようになった。19歳だった60年ごろ、自宅に来た警察官に連れられ強制入院。「あんたたちみたいなのが子どもをつくったら大変だから」。看護師に言われ、不妊手術を強いられた。

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