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(幻冬舎文庫・781円)
国家は国民を守る――はずである。しかし1945年8月、建国13年の「満洲国」でルールはあっけなく破られた。ソ連軍が侵攻し「満洲国」は崩壊した。首都・新京では軍関係者の脱出が優先され、民間人は後になる。格差ができる。さして苦労なく帰郷した人々もいれば、朝鮮半島をさまよった人々もいる。本書は後者――脱出の途次に朝鮮北部の町・郭山(かくさん)に足止めされて1年あまり、飢えと感染症に苦しんだ「…
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