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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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「かみさまのばか」祖母を奪った阪神大震災 小2で被災した34歳男性が今祈ること

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祖母の森岡美智子さんの墓前で手を合わせる今井雄大さん=神戸市須磨区妙法寺で2021年1月12日午前11時51分、中田敦子撮影
祖母の森岡美智子さんの墓前で手を合わせる今井雄大さん=神戸市須磨区妙法寺で2021年1月12日午前11時51分、中田敦子撮影

 <かみさまのばか。ばあばはいつもやさしくて大すきだったのに、どうしてつれていったんだ>

 1995年1月17日に発生した阪神大震災で、祖母の森岡美智子さん(当時63歳)を亡くした今井雄大さん(34)=神戸市西区=は7カ月後、小学校3年の夏休みに書いた絵本の読書感想文で思いをぶつけた。大人になった今も「大好きだったおばあちゃん」の笑顔を鮮明に覚えている。

 2020年末、今井さんは数年ぶりに読み返した。記憶は薄れたが、脳裏に浮かぶ笑顔は変わらない。「どんな時も優しく、なんでも聞いてくれたね。ありがとう」。感謝を伝える祈りの日は26回目を迎える。

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