心動かす「生きる姿」を こどもホスピス題材、石井光太さん新著

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ノンフィクション作家の石井光太さん=御園生枝里撮影
ノンフィクション作家の石井光太さん=御園生枝里撮影

 <文化の森 Bunka no mori>

 生命に関わる難病を抱える子どもたちは、長期の入院生活や感染症対策の外出制限などを強いられる。そんな子どもたちの願いをかなえる施設をつくろうと、医療者や保育士、保護者らが尽力し、2016年、大阪市鶴見区に「TSURUMIこどもホスピス(TCH)」が開設した。その誕生と運営の奮闘を作家の石井光太さんが丹念に取材し、『こどもホスピスの奇跡―短い人生の「最期」をつくる』(新潮社)を出版した。

 取材の動機は、本書にも登場する院内学級教師、副島賢和(そえじままさかず)さんが泣きながら語った「勉強は生きるエネルギーになるんですよ」という言葉だった。「僕が取材するのは情報を知るためではなく、自分が心を動かされたくて、それを人に伝えたくて。これが僕のノンフィクションの作り方」。小児がんを患いながらも懸命に勉強し進学を目指したり、TCHで親やきょうだいと遊ぶうち入院生活では見られない笑顔をはじけ…

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