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消防活動の現場で小型無人機「ドローン」を活用する消防本部が全国で増えるなか、奈良県広域消防組合は2018年7月から3機の運用を始めた。ドローンの特性を生かし、消火活動や不明者の捜索などに役立てている。【小宅洋介】
「山が燃えています」。19年6月、奈良県十津川村で大規模な山林火災の119番通報を受け、消防隊員が現場へ急行した。山林火災では、地上の消火活動に加え、ヘリコプターで上空から散水する。燃える範囲が広い火災で活躍したのがドローンだった。
備え付けの赤外線カメラを利用し、延焼範囲や散水の状況を一目で確認。小回りがきく特徴を生かして立木に回り込み、地上隊員の活動状況も素早く把握する。従来、指揮隊が現場の状況をつかむには、目視での確認や隊員からの無線連絡を集約するのが主だった。組合の植田和寛消防司令は「ドローンが上空から得る情報を活用すれば、火災の状況を一目でチェックできる。ヘリが給水に戻っている間にドローンを飛ばすことで、効率的な消…
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