ワイン沈め、波で熟成 海で眠り、まろやかに 三浦・小網代湾 /神奈川

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ボトルワインを詰めたケースを海に沈める出口浩さん=神奈川県三浦市の小網代湾で2020年12月、岩崎信道撮影
ボトルワインを詰めたケースを海に沈める出口浩さん=神奈川県三浦市の小網代湾で2020年12月、岩崎信道撮影

 ボトルワインを海に沈め、波の振動で熟成を促す――。こんな取り組みが三浦市の小網代湾で進められている。穏やかな海に、地元漁業関係者がホテルなどから託されたワイン約400本を投入。半年後には「海底熟成ワイン」として引き揚げられる。

 2020年12月26日、小網代湾内。遊漁船船長で小網代観光振興活性化検討協議会役員の出口浩さん(58)は、かねて決めていたポイントにボトルワインを詰めたケースを手際よく沈めていった。水深十数メートル、下が砂地で潮の通りが良く、水温12~14度と冬場でも安定している。劣化の原因とされる紫外線も届かない。「沈めるのは若いワインがいい。引き揚げたとき、おいしくなったことが確実に分かるから」

 ケースにはボトルを守る金網がかぶせてあり、ロープで結わえたブイがついている。投入後、ブイを頼りに定期的な見回りをする。ビンの口は、ミツバチの巣からとった蜜蠟(みつろう)でコーティング。コルク栓のすき間から海水が入るのを防ぐためだ。半年後の引き揚げ時にはボトルにフジツボがびっしりと付着しているという。

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