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和歌山のワザ

中小企業ならではのこだわりの技術、それを生かした自慢の製品や商品。「1社1元気技術」として和歌山県に登録されている“和歌山のワザ”。その現場を訪ねます。

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和歌山のワザ

アイスティサイエンス=和歌山市 分析前処理装置 技術開発、環境に貢献 /和歌山

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分析前処理装置の仕組みなどについて熱く語るアイスティサイエンスの佐々野僚一社長=和歌山市有本の同社で、山口敬人撮影
分析前処理装置の仕組みなどについて熱く語るアイスティサイエンスの佐々野僚一社長=和歌山市有本の同社で、山口敬人撮影

 アイスティサイエンス(和歌山市)のホームページをのぞいてみた。「残留農薬分析を中心に、食品・環境・製薬・医学・法医学・一般科学での分析前処理装置の製造を行っています」。分析前処理? 門外漢は戸惑うが、同社の開発力、技術力は身近なところで生きている。

 環境問題に興味があったという佐々野僚一社長(49)。分析機器メーカーで約5年、残留農薬分析機器の開発に携わった。和歌山との縁は、雑賀技術研究所(同市)に移ったことがきっかけ。そこで開発したのが残留農薬用自動前処理装置だった。

 そもそも前処理装置とは――。残留農薬を調べるとする。試料をそのまま測定機器にかけるのではなく、乾燥したり、濃縮したり「感度」を高めるために必要な事前の工程がある。これが前処理。正確な分析に不可欠の工程で、その迅速化、省力化、コスト削減を実現する装置や周辺機器の開発・製造・販売を、同社が手掛けている。

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