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核兵器禁止条約

核兵器開発などを初めて全面的に禁じる核兵器禁止条約が1月22日に発効しました。核軍縮の前進につながるか注目されています。

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核兵器禁止条約発効~私の思い

歌手・クミコさん 「核兵器は明日奪う 被爆者からのバトンを世界へ」

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核兵器禁止条約の発効を前に、平和への思いを語る歌手のクミコさん=東京都港区で2021年1月8日、宮本明登撮影
核兵器禁止条約の発効を前に、平和への思いを語る歌手のクミコさん=東京都港区で2021年1月8日、宮本明登撮影

 22日に迫った核兵器禁止条約の発効を「夢のようだ」という。広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルで、12歳で亡くなるまで鶴を折り続けた佐々木禎子さんの思いをつづった「INORI~祈り~」を歌ってきた歌手、クミコさん(66)。交流のある被爆者から託された核兵器廃絶の願いが込められたバトンを、世界中につないでいきたいと思っている。【聞き手・小山美砂】

 核兵器禁止条約が発効すると決まって、夢のようなことが起きたと思いました。核軍拡競争が進む中で、核廃絶を目指すこの条約に対して「頭の中がお花畑」「どうせうまくいかないよ」という冷たい見方もありました。平和を願って歌い続けてきた私も、被爆者から受け取ったバトンを落としそうになったことがあります。けど、本当に核兵器禁止条約ができちゃった。だから、夢と思っちゃいけないんだね。世界が核廃絶に向かっていると、信じなくっちゃ。そう思って、バトンを強く握り直しました。

 核兵器は一瞬で「明日」を奪うもの。米ロサンゼルスに住んでいる被爆者の女性は、真っ青な空にB29が飛んで来て「きれいよ」と隣にいた友人に…

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【核兵器禁止条約】

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