「再稼働慎重派」2人交代へ 新潟の原発技術委 「恣意的な人事」疑問も

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東京電力福島第1原発事故を独自に検証してきた新潟県技術委員会=新潟市中央区で2020年7月28日午後1時30分、井口彩撮影
東京電力福島第1原発事故を独自に検証してきた新潟県技術委員会=新潟市中央区で2020年7月28日午後1時30分、井口彩撮影

 新潟県が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の可否判断の前提にする検証委員会で、県が、再稼働慎重派の委員2人を3月末で交代させることがわかった。別の慎重派1人も辞任しており、今後の議論への影響は必至だ。委員からは「再稼働を認めるための恣意(しい)的な人事ではないか」との疑問が上がる。【井口彩】

 2人は、三つある検証委員会の一つで東電福島第1原発事故を独自に検証してきた「技術委員会」の委員、立石雅昭・新潟大名誉教授(75)=地質学、2008年就任▽鈴木元衛・元日本原子力研究開発機構研究主幹(71)=金属材料学、03年就任。立石氏は再任を求め、21日に記者会見する方針。

 また、元国会事故調査委員会委員で元原発技術者の田中三彦氏(77)も20年11月に委員を辞任した。

 委員の任期は2年で、現委員の任期は21年3月末に満了する。両氏によると、18日までに「委員は70歳までと県のルールで定めており、再任しない」と県から連絡があり、後任の人選を求められた。立石氏は前々回の任期満了時から70歳を超えていたが、「当時は福島事故の検証が続いており、特例としてお願いした」と説明されたという。

 立石氏と鈴木氏は、技術委とは別の、原発に関する県の有識者委員会の委員も務めているが、この任期については県からは連絡はないという。

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