「三気の魂」再びここから 地震で半壊、鵡川高の新野球部寮完成 北海道
毎日新聞
2021/1/18 08:15(最終更新 1/18 08:16)
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2018年9月の胆振東部地震で半壊した鵡川高(北海道むかわ町)野球部の寮が新築され、部員が2年間暮らした仮設寮から引っ越した。17日、復興の象徴として建てられた新しい寮が関係者にお披露目され、部員たちは「ここでチームワークを培いながら、野球を頑張りたい」と決意を新たにした。【平山公崇】
かつての寮は震度6の揺れで地盤沈下して基礎部分が壊れ、部員は多くの町民と同じく被災者となった。集団生活の継続を重視した町の積極的な働き掛けにより、国は災害救助法に基づく応急仮設住宅としての建設を認可。19年1月、トレーラーで移動できる「モバイルハウス」23棟を連結した全国初の寮仕様の仮設住宅ができ、部員の生活拠点となっていた。
鵡川高野球部は、過疎化と少子化が進む町の活性化の期待を担う存在だ。学校の規模維持のため町外から生徒を集めようと、1997年に砂川北高を甲子園に3度導いた佐藤茂富氏(故人)を監督に招請。元気・本気・一気の「三気野球」を掲げ、02~09年に3回のセンバツ高校野球出場を果たした。
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