「なぜ笑うんだい」 クリロナに質問し励まされたあの少年が高校で日本一に

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全国高校サッカー選手権を制し、チームメートと記念撮影する山梨学院の岩岡遼太(後列右端)=本人提供
全国高校サッカー選手権を制し、チームメートと記念撮影する山梨学院の岩岡遼太(後列右端)=本人提供

 6年半前、サッカー界のスター、クリスティアノ・ロナルド(35)にたどたどしいポルトガル語で質問した少年が高校で日本一になった。緊張で言葉が震え周囲の大人に笑われたが、「なぜ笑うんだい。彼のポルトガル語は上手だよ」とかばってもらい、言葉も掛けてくれた。その感謝を原動力にピッチ内外でチームを支える存在に成長した少年は、ある恩返しを考えている。

クリロナに肩を抱かれた少年が山梨学院に

 質問の主は、全国高校選手権で11大会ぶり2度目の優勝をした山梨学院のMF岩岡遼太(3年)。閉幕した11日、ツイッターに「日本一取りました。3年間支えてくれた方々、選手権を無事行ってくれた方々のおかげで優勝できました」などと記すと、ポルトガル代表FWロナルドに肩を抱かれたアイコン画像に気づいた人たちが拡散。800人程度だったフォロワーは3倍以上となり、「反響がすごくてびっくり」と目を丸くする。

 東京都八王子市出身の岩岡は5歳でサッカーを始めた。ロナルドのドリブルやシュートの映像を食い入るように見たほか、フリーキックを蹴る時のポーズもまねた。誕生日にロナルドのユニホームを買ってもらったこともある。憧れの存在と会ったのは小学6年だった2014年7月。健康美容器具のPRで来日するロナルドへの質問者を3人募っているのを知った父親が応募し、1万人以上の中から選ばれた。4人目で次点だったが「繰り上がったので運が良かった」。

 父に「絶対喜んでもらえると思うよ」とロナルドの母国語で質問するよう勧められ、「自信がなかったけれど、せっかくの機会だし、喜んでくれるだろう」と挑戦を決意。当時通っていたフットサルスクールの日系ブラジル人コーチに「夢はサッカー選手になることです。いつか一緒にプレーしたいです。実現させるにはどうしたらいいですか」と、考えた質問を翻訳してもらい、何度も練習した。

 本番は緊張で頭が真っ白に。声は震えてたどたどしくなり、周りの報道陣や関係者から笑いが起きた。するとロナルドは…

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