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第103回全国高校野球選手権

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「21世紀枠」候補校紹介

センバツ21世紀枠候補 富山北部・水橋 ユニホーム別でも…連合チーム、思いは一つ

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各校練習でトレーニングをする水橋の選手(手前)。後方は一緒に練習に参加する3年生=富山市の水橋高で2020年12月17日午後、安田光高撮影
各校練習でトレーニングをする水橋の選手(手前)。後方は一緒に練習に参加する3年生=富山市の水橋高で2020年12月17日午後、安田光高撮影

 3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する第93回選抜高校野球大会の出場校が1月29日の選考委員会で決定する。21世紀枠候補校に連合チームとして初めて選出された富山北部・水橋(北信越・富山)は3校の連合チーム。練習の制約を受けながらも、昨秋は北信越大会に出場する躍進を見せた。

 アップを終えた富山北部の選手が素振りをしていたピロティに、水橋の2選手が遅れて合流した。水橋から車で20分かけて移動するため、平日の合同練習は開始時間に間に合わない。水橋の主将・中川凌輔(2年)は「もう慣れました」と笑い、富山北部の選手の輪に加わった。

 県立高校再編に伴い、2021年度末で統合する富山北部と水橋の2年生2人ずつと、すでに両校を統合し昨春開校した(新)富山北部の1年生13人の3校連合として昨年8月、結成した。合同練習は土日と平日の3日間で、残り2日は各校での練習だ。移動や練習時間の少なさはハンディだが、中川は「それぞれの場所で練習できるメリットがある」と前向きに捉える。富山北部では打撃練習で振り込む一方、水橋では練習メニューを考え、投げ込みや課題克服に充てている。

 少人数の水橋での練習をサポートしているのが3年生4人。ブルペン捕手などを務め、ティー打撃での球出しなども手伝う。前主将の奥野里玖斗(3年)は「2人しかいない後輩には不自由なくやってほしい。水橋の名が一日でも長く残るのが願い」と思いを語る。

 後輩に思いを託すのは、富山北部も同じだ。夏の富山大会で15年から5年連続初戦敗退だったため、昨夏の独自大会では3年生が「勝つために力のある1年を使ってください」と笹野祐輔監督(31)に直訴。1年生が活躍し、8強入りした。

 独自大会で2勝した水橋の選手も含めて夏に経験を積んだことで昨秋の県大会ではミスから崩れることがなく、ベスト4に進出。北信越大会1回戦では優勝した敦賀気比(福井)に0―5と粘った。

 日本高校野球連盟によると、19年夏の地方大会に出場した3730校のうち、連合チームは過去最多の86チームと年々増加傾向にある。3校連合の主将を務める富山北部の清水周道(2年)は「ユニホームも通う学校も違うが、今では一つのチームという思いがある」と強調する。今冬、大雪に見舞われている富山の地で、17人の選手たちは絆を強め、技術を磨く日々だ。【安田光高】

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