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岡崎 武志・評『細野晴臣と彼らの時代』『じい散歩』ほか

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今週の新刊

◆『細野晴臣と彼らの時代』門間雄介・著(文藝春秋/税別2200円)

 こういう本を待っていた。すでに多くの言説は飛び交うが、門間雄介『細野晴臣と彼らの時代』は、日本ポップス界の変革者の音楽と生き方を評伝として完結させた。

 はっぴいえんど、YMO、ティン・パン・アレーと1970年代以降、細野晴臣と共に過ごした人たちの音楽活動が時代をリードする。68年に立教大生だった細野の部屋を訪れたのが大瀧詠一、松本隆。すでに知り合っていた鈴木茂を加え、伝説のバンド「はっぴいえんど」が結成される。

 代表的アルバム「風街(かぜまち)ろまん」が作られる舞台裏など、日本語とロックの融合という以上に、音楽好きの仲間が出会うエネルギーの強さ、革新性に感動する。細野は言った。「音楽っていうのはまったく噓がつけないわけです」。著者はそれを「細野晴臣という人間のドキュメントだった」と評す。

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