二階氏「ケチつけるな」に見え隠れする「権力集中の弊害」

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
記者会見する自民党の二階俊博幹事長(右)。左は野田聖子幹事長代行=東京都千代田区の同党本部で2021年1月5日午前11時8分、竹内幹撮影
記者会見する自民党の二階俊博幹事長(右)。左は野田聖子幹事長代行=東京都千代田区の同党本部で2021年1月5日午前11時8分、竹内幹撮影

 「いちいちケチつけるもんじゃない」。19日夜に放送されたNHK番組での、二階俊博・自民党幹事長の発言に批判が高まっている。政権の新型コロナウイルス対応を問われて語気を強めて反論したのだが、ネット上では「権力者の傲慢だ」などの声が上がる。「GoToトラベル」停止や緊急事態宣言の再発令などの政府対応には「後手」批判がつきまとい、報道各社の直近の世論調査でも不支持率が支持率を上回る。にもかかわらず異論や反論を封じようとする与党重鎮の姿勢をどう考えればいいのか。【金志尚/統合デジタル取材センター】

「他の政党に何ができる」

 まず問題の発言を振り返っておきたい。

 NHKは19日夜放送の「クローズアップ現代+」で二階氏と立憲民主党の枝野幸男代表への単独インタビューを放送した。コロナ禍で高まる国民の不安にどう応えるのかや、これまでのコロナ対策の是非などについて両者がそれぞれ見解を示した。

 NHKの最新の世論調査(13日)では内閣支持率が40%にとどまり、不支持率の41%を下回った。NHKの調査で支持率と不支持率が逆転するのは、菅義偉政権発足以降初めてのことという。番組では武田真一キャスターが「国民の政権に対する評価をどう受けとめているか」と質問。これに対し二階氏は次のように答えた。

 「これはねえ、みんなやり場がないんですよ。この今の状況を。どこへぶつけていきますか。野党の某政党に責任は『お前の政党にあるよ』って言ってみたって、これしょうがないんじゃないですか」

 さらに「政府の対策は十分か」と尋ねられるとむっとした表情を浮かべ、「それじゃあ…

この記事は有料記事です。

残り1409文字(全文2082文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集