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没後200年・伊能忠敬を歩く

2018年は伊能忠敬が没して200年。ゆかりの地を記者が訪ねました。

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没後200年・伊能忠敬を歩く

/29 北海道での出会い 間宮林蔵を弟子に

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ビルの陰に建つ間宮林蔵の墓=東京都江東区で
ビルの陰に建つ間宮林蔵の墓=東京都江東区で

 今年、伊能図の完成版「大日本沿海輿地全図」が江戸幕府に上程され200年を迎える。計10回に及ぶ伊能忠敬と測量隊の全国踏破の成果によるものだが、北海道で伊能隊が測量できたのは太平洋に面した東南岸のみだった。未完の北海道測量を敢行し、偉業に貢献したとされるのが北地探検の雄、間宮林蔵。実測に基づいた初の日本全図を巡る師弟の物語をしばし記していきたい。

 地下鉄「清澄白河駅」から民家やビルが混在する路地を南へ徒歩約10分。建物と建物の間に、息を潜めるように林蔵の墓がある。はす向かいのスーパーには、買い物客がひっきりなしに出入りしているが、墓の前に足を止める人はいない。「ここが、間宮林蔵のお墓だって」「あの間宮海峡の?」。通りかかった若い二人組の男性の声に振り向くと、二人はすでに数メートル先を足早に歩いていた。

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