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捨てられるものに新たな価値を――。札幌市南区のレザーショップ「Fu′s room」がジンギスカン料理などに用いられる食肉用の羊の皮を使い、小物入れやキーホルダーといった小物を製作、販売している。経営する藤崎浩一さん(50)は「せっかく頂いた命。食べるだけではなく、少しでも多く活用したい」と語る。
店内には所狭しとピンクや黄色のカラフルながまぐちが並ぶ。これらは全て、北海道士別市で飼育された黒い顔が特徴の「サフォーク種」と呼ばれる羊の皮を使用する。同市ではラム肉として年間約350頭が出荷され、肉は国内のレストランなどで消費されるほか、分厚い毛はセーターの素材として使われてきた。だが、皮は羊皮紙としてわずかに加工される以外は…
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