新型コロナ　訪日客数４１１万人　過去最大８７％減　２０年

　観光庁が２０日発表した推計によると、２０２０年の訪日客は前年比８７・１％減の４１１万５９００人だった。年間の訪日客数が減少したのは東日本大震災があった１１年以来、９年ぶり。減少率は１９６４年の統計開始以降で最大だった。新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴う各国の渡航制限、日本の水際対策が影響し、年間客数は９８年の水準に後退した。

　新型コロナ変異株が各国で広がりを見せる中、訪日客数回復には時間がかかるとみられ、地域経済が受けるダメージは深まりそうだ。日本人出国者数は３１７万４２００人で、減少率は過去最大の８４・２％だった。