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宇佐見(うさみ)りんさん(21)
「胸いっぱいです」。率直な一言で受賞の喜びを表現した。
デビューから約1年4カ月。またたく間に、あこがれの作家たちが手にした文学賞を射止めた。村上龍さん、藤沢周さん、そして最も敬愛する故中上健次。これまで心を動かされた芥川賞作家の名を挙げ、過去の受賞作に触発された習作の日々を振り返った。
思春期の切実な「ままならなさ」を、みずみずしくポップな小説の言葉で表現し高い評価を得ている。受賞作は、女子高校生を主人公に、何かを熱狂的に「推す」ことで自身を救済する、一方通行の関係性の心地よさやもろさ、孤独を描いた。
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