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バイデン政権2021

第46代米大統領となったバイデン氏。分断された国内や不安定化する国際情勢にどう対応するのでしょうか。

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米国内の融和、共和党との協力 問われる調整力 バイデン大統領就任

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米ホワイトハウスの執務室で大統領令に署名するバイデン大統領=ワシントンで20日、AP共同
米ホワイトハウスの執務室で大統領令に署名するバイデン大統領=ワシントンで20日、AP共同

 20日の就任演説で米社会の分断修復を誓った民主党のバイデン大統領は、山積する課題の克服に向け共和党との関係構築に取り組む。分断の背景にある格差の是正も急務となっている。【ワシントン高本耕太、中井正裕】

 「互いの話に耳を傾けよう。見つめ合い、互いに敬意を示そう」。1972年の上院議員初当選以来、協調と政策実現性を重視してきたバイデン氏は、敵対勢力との妥協もいとわない調整型の政治家として地位を築いてきた。昨年11月の大統領選直後から就任式前夜まで2人のスピーチライターと推敲(すいこう)を重ねた今回の演説には、「普段の言葉」を多用。白人労働者層の歓心を買うことに腐心した共和党のトランプ前大統領と対照的に、党派や人種を超えた結束を懸命に呼びかける内容となった。

 だが前途は多難だ。CNNテレビが今月実施した世論調査では、共和党支持者の75%がバイデン氏の勝利を「正当とは思わない」と回答。自身に不都合な情報をフェイク(虚偽)で片付けるトランプ前政権の姿勢は社会の分断を招き、議論や歩み寄りを困難にする状況を作り出した。

 「赤(共和党)対青(民主党)という品のない闘いを終わらせる」。演説のこの言葉に込められたのは、共和党との協力に期待を寄せるバイデン氏の思いだ。さらにバイデン氏はかつて母から諭されたという「少しで良いから相手の立場に立って」との言葉を引き、内向きになることに警鐘を鳴らした。そして「手を貸してほしい日もある。手助けを求められる日もある」のが人生だと訴え、新型コロナウイルス流行や景気低迷といった国難に超党派で立ち向かう決意を示した。

 カギを握るのが…

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