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入院希望でもホテル行き 糖尿病のコロナ感染者が感じた大阪の医療崩壊危機

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療養したホテルでの状況を振り返る男性=大阪府高槻市で2021年1月14日午後3時20分、村松洋撮影
療養したホテルでの状況を振り返る男性=大阪府高槻市で2021年1月14日午後3時20分、村松洋撮影

 糖尿病を抱えるため入院を希望したのに、行き先は療養者用ホテル。39度超の高熱が出て肺の痛みも訴えたが、数分の診察で解熱剤などを処方されただけだった。重症化を察知するための血中酸素飽和度(濃度)測定機器は不十分で、濃厚接触した高齢の母の検査もなかなか進まない。2020年12月27日に新型コロナウイルス感染が判明した大阪府高槻市の男性(58)は「現場のスタッフは精いっぱいやってくれたのだと思う」と話しつつ、感じたのは「大阪の医療崩壊の危機」だった――。

 クリスマスの12月25日。男性はせきやたんが出始め、嗅覚にも少し異常を感じた。肺にも痛みがあり、すぐに府の帰国者・接触者センターに相談。その日のうちに高槻市保健所から連絡があったが、不安を感じる言葉を告げられた。「感染者が増えているので、検査は少し待ってもらうかもしれない」

「病院に入ってほしいが…」

 幸い、翌26日にPCR検査を受けられることになり、市内の病院受診を指示された。体温は39度を超え、体中に痛みがあった。病院敷地内のプレハブ小屋のような建物でモニター越しの診察。糖尿病を抱えているためレントゲン撮影も要望したがかなわず、コロナに対応する設備がないことから医師は「うちでは治療できない。少し様子を見てくれますか」。診察は2、3分で終わり、解熱剤と抗生物質を処方された。

 服薬で熱は下がったが、27日に陽性と判明。保健所にも糖尿病や肺の痛みを伝えていたが、担当者は申し訳なさそうにこう言った。「できたら病院に入ってほしいんですが、今は難しいんです」。病床逼迫(ひっ…

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