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検証・安倍政権

7年8カ月余りにわたった第2次安倍晋三政権が幕を閉じました。数々の疑惑、課題が残されたままです。

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領収書「いらなーい」 口裏合わせも “金権選挙”の一端認定 河井案里議員有罪判決

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河井案里被告への判決前、抗議の声を上げる市民団体のメンバーら=広島市中区で2021年1月21日午後0時40分、手呂内朱梨撮影
河井案里被告への判決前、抗議の声を上げる市民団体のメンバーら=広島市中区で2021年1月21日午後0時40分、手呂内朱梨撮影

 華やかに初当選を果たした2019年参院選から1年半。東京地裁は21日、公職選挙法違反に問われた参院議員の河井案里被告(47)が選挙買収をしていたとして有罪判決を言い渡した。「政治は神聖なもの。買収は下品」と全面無罪を主張してきた案里議員だが、判決は、国政選挙で候補者本人が地方議員に現金を配り歩いた「金権選挙」の一端を認定した。

 午後3時、東京地裁で最も広い104号法廷。黒いパンツスーツに議員バッジを付けた案里議員は、証言台の前に立った。裁判長が懲役1年4月、執行猶予5年の主文を告げても、身動きせずに前を向いていた。

 案里議員は03年、広島県議選で初当選した。09年には広島県知事選に挑戦。落選したものの約20万人の県民から支持を得た。「あなたは政治の子だ」。夫で元法相の衆院議員、克行被告(57)=公選法違反で公判中=にそう後押しされ、19年の参院選に立候補した。

 保守分裂の激戦となった広島選挙区。検察側は、自民党広島県連がライバルを後押ししたため、厳しい選挙情勢に立たされた案里議員が、克行議員とともに100人に総額約2900万円もの現金をばらまいたとの構図を描いた。判決は一部を無罪としたものの、案里議員が票を得るため、広島県議4人に160万円を渡したと認め、「刑事責任は重い」とした。

 判決は、買収の生々しい様子も認定した。19年3月、案里議員は岡崎哲夫県議に…

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