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20日に就任したバイデン米新大統領は、トランプ前大統領が円滑な政権移行に協力しなかった影響もあり、政策遂行に空白が生じないよう対応に追われる異例の船出となった。トランプ氏は同日、現職大統領としては152年ぶりに後任の就任式を欠席し、南部フロリダ州に自身が所有する会員制リゾートに移動した。
通常、次期政権は大統領選直後に移行チームを結成し、政策課題の把握や人事選考を進める。だがトランプ政権は当初、協力を拒否。バイデン氏側に政府施設の利用を許可せず、政府職員との接触も認めなかった。
こうした影響もあり、新閣僚候補の承認手続きにも遅れが生じた。外交・安全保障担当などの主要閣僚候補は通常、政権発足前に公聴会を実施し、新政権誕生と同時に承認を受けて就任するケースが多い。だが今回の公聴会が始まったのは政権発足前日の19日。20日夜時点で承認された閣僚はヘインズ国家情報長官のみだ。
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