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「第75回毎日映画コンクール」の各賞が決まった。2020年の映画界はコロナ禍で公開本数は減り、観客動員も落ち込んだものの、受賞した各作品は例年に劣らぬ力作ぞろい。新人、ベテランともに俳優も力量を示し、実り豊かな年となった。
日本映画大賞の「MOTHER マザー」は、実際の事件を元に、虐待する母親と子供の関係を描いた問題作だ。虐待や母子の共依存といった社会問題を織り込みながら、身勝手な母親を断罪することなく見せきった、大森立嗣監督の演出が高く評価された。
優秀賞の「アンダードッグ」は前後編4時間を超す大作。さまざまな思いを抱えリングに上がる3人のボクサーを描く。男優主演、撮影、録音と共に4冠。武正晴監督は「こだわったボクシング場面が評価され、すごくうれしい」と喜んだ。
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