二つの支持率が占う菅政権の今後 政権運営力低下を無情にも示すその「差し引き」

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内閣支持率と自民党支持率の推移
内閣支持率と自民党支持率の推移

 菅義偉内閣の支持率の急落ぶりに注目が集まっているが、記者は別の数字に注目している。内閣支持率と与党第1党の支持率の差だ。

参院のドンが提唱「青木率」

 日本は議院内閣制で首相は国会議員の中から国会の議決で指名される。議会内の多数派を基盤に首相が選ばれるため、与党第1党の党首が首相になるのが通例だ。結果、首相は、与党第1党と内閣双方のトップを兼ねることになるが、内閣支持率と与党第1党の支持率には差が出る。内閣支持率には「支持政党なし」の無党派層のほか、政権与党の公明党支持層、さらには野党支持層の一部も加わるため、基本的には内閣支持率の方が高くなる。ただ、与党第1党の支持層の一部も内閣を支持しないことがある。政権が国民から完全にそっぽを向かれると、内閣支持率の方が低くなることもある。

 内閣支持率と与党第1党の支持率を巡っては、両者を足した数字が「青木率」と呼ばれ、政界では有名だ。官房長官、自民党参院議員会長などを歴任し、参院のドンといわれた青木幹雄氏が提唱したもので、これが「50」を下回ると、政権はいずれ行き詰まるとされる。毎日新聞と社会調査研究センターの1月16日の調査結果では61で、「危険水域」といえる状況ではない。

 だが、内閣支持率から与党…

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