「鉄腕アトム」など4万点超を廃棄 台風19号で浸水 川崎・市民ミュージアム

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川崎市役所=2019年3月14日、市村一夫撮影 拡大
川崎市役所=2019年3月14日、市村一夫撮影

 川崎市は21日、2019年の台風19号で浸水被害に遭った市民ミュージアム(中原区)の収蔵品4万2237点を修復不能として廃棄すると発表した。漫画や映像作品の収集が特徴的とされてきたミュージアムだが、漫画は収蔵品約6万4000点の半数以上を失うことになる。

 市民文化局によると、廃棄するのは「少年マガジン」「鉄腕アトム」などの漫画雑誌と単行本3万6301点や「LIFE」といった写真雑誌4802点など。水につかって修復が不可能な状態という。

 水没した地下の収蔵庫にあった約22万9000点のうち、今回は印刷物や雑誌など同館以外にも収蔵されている品で修復が難しいものを中心に選んだ。今後さらに廃棄が増える可能性もある。

 市は20年7月、「水で溶けるなどして現物が確認できない」「カビなどで他の収蔵品に影響を及ぼす」などの場合に収蔵品を処分する運用基準を定めた。ミュージアムは復旧の見通しが立っておらず、移転・新築する方向で議論している。市民文化振興室の白井豊一担当部長は「修復することを基本としてやってきたが、処分する品が出て市民や寄贈者に申し訳ない」と話した。【市村一夫】

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