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核兵器禁止条約

核兵器開発などを初めて全面的に禁じる核兵器禁止条約が1月22日に発効しました。核軍縮の前進につながるか注目されています。

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核兵器禁止条約発効~私の思い

仲代達矢さん「たった75年であの悲劇を忘れたのか」  若者のために平和を

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仲代達矢さん=撮影・根岸聰一郎
仲代達矢さん=撮影・根岸聰一郎

 俳優の仲代達矢さん(88)は東京でB29による空襲を経験した。目の前で命が奪われていった体験から、俳優人生の中で戦争や争い、あしき体制に対する批判を映画や演劇を通して伝えてきた。「死ぬまで平和を願い、平和のために役者として、人間として頑張りたい」と語る。核兵器禁止条約が発効した今、戦争を知らない若者や政治家に伝えたい思いがある。【聞き手・田中韻】

 88年生きて、戦争と平和の二つの時代を味わってきました。戦時中は「日本のために死ぬんだ」「一億玉砕」と戦争教育を受けて、13歳で敗戦を迎えました。それからしばらくの日本は本当に貧乏。私もおやじを亡くしていたので、すさまじい貧乏の中、米一粒を大事に食うといった感じでした。

 戦後の日本は何とか平和を保ってきましたが、たった75年であの悲劇を忘れたのでしょうか。核兵器禁止条約は、核は人道的にいけないと国際社会で決めたもの。なぜ日本が参加しないのか。「人間は経験しないと分からないほど愚かではない」という先人の言葉があります。今の政治家は戦争経験がないかもしれませんが、戦争の悲惨さが分からないほど愚かなのかと問いたい。

 日本はアメリカの核抑止力に依存する立場です。加藤勝信官房長官は条約について…

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