特集

東京オリンピック

東京オリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

「食べたいもの」で店を選べない… ある20代女性、その理由とは?

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
電動車いすで飲食店の席に着く岩崎花奈絵さん。店内と外に段差がなく、いすが固定でないため利用しやすい=東京都武蔵野市で2021年1月21日午後1時48分、五十嵐朋子撮影
電動車いすで飲食店の席に着く岩崎花奈絵さん。店内と外に段差がなく、いすが固定でないため利用しやすい=東京都武蔵野市で2021年1月21日午後1時48分、五十嵐朋子撮影

 「何を食べたいか」より「入れるか」。電動車いすを利用する岩崎花奈絵さん(27)=東京都=は家族や友人と外食する時、店選びでまず優先するのはこの点だ。東京オリンピック・パラリンピックの開幕まであと半年。国や東京都は、障害のある観客が訪れることを見込んで街のバリアフリー化に向けた法整備を進めてきたが、飲食店や宿泊施設の進捗(しんちょく)状況はまだ十分とは言えない。【五十嵐朋子】

 岩崎さんにとって、街中のおしゃれなレストランは、入り口に階段や段差があることが多く、ほぼ入れない。入れてもいすが固定されているとテーブルに着けない。

 4年ほど前、バリアフリー化された百貨店のレストランに入った時のことだ。車いす用のトイレが数階下にしかなかった。「エレベーターが満員でなかなか乗れず、トイレに行ってくるだけで30分くらいかかってしまい、楽しさが台無しでした」

 建物のバリアフリーについて定める「バリアフリー法」は、延べ床面積2000平方メートル以上の商業施設についてバリアフリー化を義務づけているが、これに該当するのは百貨店やショッピングモールなど大規模施設だ。小規模の飲食店や、商業施設内の個々の店舗には規定がないことがバリアフリー化が進まない要因となっている。

 国土交通省が2018~19年、全国の小規模な飲食店や物販店など2992店を調査した結果、バリアフリー化されていたのは約19・3%にとどまった。

 こうした現状を改善しようと、…

この記事は有料記事です。

残り1314文字(全文1930文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

【東京オリンピック】

時系列で見る

次に読みたい

関連する特集・連載など

あわせて読みたい

注目の特集