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教師の遺産、生徒の書籍代に 千葉・印西市立印旛中 故・宮下先生の手記

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国語の授業をする宮下さん=印旛中学で2019年6月(同中学提供)
国語の授業をする宮下さん=印旛中学で2019年6月(同中学提供)

 <くらしナビ ライフスタイル>

 <本は、確実に一人の友として、私を励まし勇気づけ続けてくれました>。舌がんのため2020年9月に59歳の生涯を閉じた千葉県印西(いんざい)市立印旛(いんば)中学の国語教師、宮下豊さんは亡くなる直前、印西市とかつて勤務した同県白井(しろい)市に書籍購入費として計6000万円を寄付している。その理由を記した手記には、本と子どもたちへの深い愛情があふれていた。

 私は、これまで2年以上にも及ぶ闘病生活の中で、数多くの本を読み、その力に救われました。これまで大きな病気などしたことのなかった私にとって、この闘病生活は全くと言っていいほどの未知の体験でした。日々の痛みや苦しみ、言いようのない不安や孤独、恐怖など、不幸のどん底に突き落とされた感がありました。そこですがるように読み始めたのが本です。ある日は病室で、ある日は図書館で、もうむさぼるように本を手にして読…

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